「・・・」

「それから、もし危なくなったらお前がやったってことにしろ」

「え!?」

「お前が櫻井に対して、ぜーんぶやったって」

「・・・」

「誰かに喋ったら川本を殺す」

「・・・」

「俺がやったことばれたら川本を殺す。わかったな」

「・・・」

「わかったな!!!!!」

「・・・わかった」



バサッッッ





後ろで音がしたと思うと

廊下で川本がしゃがんでいて

その周辺には紙が散らばっていた



「おい川本ぉぉー」

「神崎!まって!川本は」


神崎が川本によっていく

それを止めようとしても

止められなかった



「なぁ。川本・・・今何してた?」

「・・・」

「もしかして聞いてたんじゃないよなぁ?」

「・・・それは」

「よし。お前は明日、大智が櫻井の机に中傷を書いていたと言いふらせ」

「え!?そんなことできないよ・・・」

「聞いちゃったんでしょー?じゃあ、しょうがないよなぁ」

「・・・いやだ」

「あぁ!?」

「・・・いや」

「川ちゃん!!!!!いいから。うちのことは気にしないで」

「だけどっ・・・」

「決まりだな。明日が楽しみだぁ」


去っていく神崎の背中を

にらみつける

明日、私は加害者になる