「よし!じゃあ始めっ!」


先生がそういうと、さっき

不満を言ってた子も真剣に

問題を解き始めた。



でもクラスのあちこちで


「え…。分からんし…↓」


と言う声が聞こえてきた。




でもわたし………。



合ってるか分からないけど

すらすらと解けてる?!



先生に見て貰いたかったけど



先生は教卓に本を置いて


何かの小説を読んでいた。








だから先生をたま~に見ながら


問題に励んだ。






先生を見ると解けそうな気がしたから。

















数分して、足音が聞こえてきた。



多分先生が分からない人に


教えに行ってるんだよね。



きっと…わたしのとこには来ない。






でも昨日は特別な時間を過ごしたから



これ以上の幸せはないよね。


足音が聞こえないくらい必死に


仮定法のプリントを解いた。