あんなに幸せだと思ったのに…。
会長が壇上からおりて今度は会計の律が壇上にあがっていく。
律が予算だか決算だかなんだかの料金を読み上げていく。
噛まずにすらすらと背筋をピン、伸ばして
あんな完璧で手の届かないと思ってた女が俺に笑ってくれるだけで嬉しかった。
いや、完璧じゃなくったって
きっと俺は律に一目惚れしてたな。
そんくらい…いや、それ以上に俺は律とは違いすぎて、
そりゃさ俺が彼氏って恥ずかしいかもしんないけどさ。
俺が律を好きで好きで誰にも触れさせたくないのは変わんないし、
だから……
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