律という単語に妙に俺は反応してしまうらしい。
顔をなんとか華織の方に向けるとなんとか華織は窓の外をじっとみてた。
「あぁ。」
「じゃあもっとリードしてあげなきゃダメだよ。」
リード?こいつは俺らが付き合ってること知ってんのか?
「リード?」
「うん。」
リードするもしないもまず律が俺を彼氏と思ってくれてんのかがわかんないしなあ。
「女の子はね、男にはリードしてもらいたいんだよ」
「え?」
「その姿がカッコよかったらイチコロだね」
イチコロって…………律もかな…。
「とにかく女の子から言わせるほど馬鹿な男はモテないよ」