「なんかよう?」
冷たく返すと芦屋の眉毛がピクッと反応して顔を少ししかめた気がした。
に、してもなんかよくみるといろいろ和人に似てる……。
髪のワックスの付け方もだし、学ランとか全部ボタン外さないし、ピアス開けないでネックレスだけだし…。
「あ、いえ。特には。ちょっと噂で聞いたもんでその噂の一条 律さんを見に来ただけです」
………噂?
あたしが不思議そうな顔をしてるのに気づいたのか芦屋は笑って付けたした。
「頭が良くて可愛くて優しくて完璧な女が2年生にいるって…あと」
そして芦屋は続ける。
「和人さんの彼女って」