――――――――――――



「碧ー」


「はいはーい」


いつもいつも俺のまわりには女の子がたくさんいた。


みんな俺の顔目当てって分かってたけど俺は満足していた。そんな環境に。







―――――あの人に会うまでは







「碧くんさー一匹狼って感じだよね」


その頃全く男となんていなかった俺に1人の女の子が言った。


「だよね!碧くん一匹狼みたい」


それは褒め言葉なのか友達がいないことけなしているのか、ましてや何気ない言葉なのか分からなかったけど


中学の俺には友達がいないことけなされている気がした。