俺このまま死んでも良いなんて本気で思ってた。


図書館スタッフが必死になって和人さんをとめにかかる。


「おいごら!!!てめえ泣いてんじゃねえぞ!!!!!!」


和人さんの今までで聞いたことのない声


「くたばんなや!!!!!!」


また一発また一発。


抵抗すらする気のない俺はちら、と視界に入る一条 律を見つけた。


不安そうな顔で溢れてる涙拭うことも忘れて俺を見ていた。


和人さんじゃなくてこの殴られている無様な俺を。


何をしても和人さんしか見ないくせにこんな時だけみてんじゃねえよ。


でも今だけは和人さんじゃなく俺を見てくれてんだな……。