その瞬間から俺は『赤城 花那』と付き合いはじめた。


「先輩、俺彼女できたんですよ」


夕日が照らす一条 律との放課後


俺がそういうと一条 律は全く動じずに「よかったねー」なんて言った。


そう、一条 律には関係ないことだし。


俺が話したのも意味ないこと。


でも一条 律はまた口を開いた。


「彼女できたのに大丈夫なの?放課後見知らぬ女と一緒にいて…。」


心配そうにみる一条 律。


俺は何て言って良いか分からなくて一条 律に言った。


「先輩」

「ん?」


「律って呼んでいいすか?」