なあ、律ごめん。
やっぱ律優先じゃなくて俺優先なのかもしんない。
律がばれたくないとしても俺はみんなに律は俺のって分かっててほしいから。
だから律が嫌でもこれだけはごめん。
俺はまだ驚いた顔をしている律に手をのばして
「わっ」
――――そのまま小さな律を抱きしめた。
「和人!?」
律の声も気にせずに俺はまた手に力をこめた
またざわつきはじめた体育館。
「ごめん、律」
「え?」
謝っておくからさ、律。こんなこと言う俺を嫌わないでくれよ。
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