私が向かったのは、皐の隣の席の男子。

ガリ勉で眼鏡くんでクラス1の秀才…でも、何考えてるか分からない岡崎くん。

正直、この人苦手。

眼鏡やめて、コンタクトにすれば良いのに。

髪型も、ワックスつけて、ちょっとホストっぽくすれば少しは格好良くなるのに。

「岡崎くん、最近、皐の様子がおかしいんだけど…何か知らない?」

「ひ…日野原さんが?」



あれ?

なんか、コイツも様子がおかしい…。



「知らないなら、別に良いけど…。」



私は、とりあえず自分の席へ戻る。



さっきの態度、絶対おかしいよね。

もしかして…


岡崎くん、皐のコトが好きなのかな?



でも、所詮は叶わぬ恋。

皐には、王子様が居るんだよ。

岡崎くん、少しは格好良くなる努力すれば?

今のままじゃ、確実に振られちゃうぞ。



まぁ、私には関係無いけどね。

自分で気付け。