「私は好きじゃないのに、いつまでも付き合わせて、もてあそぶ方が可哀想じゃん。そんなコトするより、早く別れて新しい恋捜す方が良くない?その方が、お互いの為になるでしょ。」

「彩菜…アンタは本当に冷めた人だよね(汗)」

「そぅかなぁ?」

「まぁ、別に良いけど…。」

皐は小さな溜め息をつくと、お弁当の卵焼きを口にした。

今は、昼休憩。

私達は、いつもどうり机をくっつけて昼食をとる。

「そういえば、皐はまだ告らないの?」

「…告らないの。」

「皐くらい可愛かったら、大丈夫でしょ。」

「無理だよ!!だって…」

「だって…?」

「は…恥ずかしいもん…。」

恥ずかしいって……皐は本当に、純粋な乙女だなぁ。

告るのが恥ずかしいのは、当たり前。

だから、面白いんでしょ?

私なら、すぐに告るのに…。

「早くしないと、他の人に取られちゃうよ~。」

「それはイヤ!!」

「だったら、告れば良いじゃん。」

「それはもっとイヤ!!!!」