「あぁ~あ…。彩菜は良いなぁ~。」


皐が呟き、
お弁当の卵焼きを
箸でぶっさします。


明らかに怒ってる…。


そして、
ヤキモキ妬いてる…。


「さ…皐ちゃ~ん?どうしたの?(汗)」


「別に……。」


何コレ!?

キャラ変わってない!?

この前まで、
あんなに純粋な乙女だったのに…。



恋愛って、怖いね。

私はよく恋愛するけど、
流石にここまで
キャラ変わらないよ。


今は、皐を刺激しない方が安全だな。


早く、元の皐に戻って!!


「あ…あのさ…。」

こ…こんな大変な時に、誰だよ!?

お願いだから、
皐をキレさせないで!!


「何!?」


ど…どうしょう!?

皐、ご機嫌斜めだよ!!

空気読めよ!!





あっ!!

話しかけてきたのは…



岡崎くんじゃん!!



可哀相に…


今、皐に話しかけても
岡崎くんが痛い目に遭うだけだよ!!




せめて、
その寝癖直してから学校に登校しようよ!!



「日野原…今日の放課後……。」




え!?

放課後!?



放課後と言えば…
まさか、告白!?




鏡見てからにしろよ!!


てか、寝癖直せよ!!


「放課後、何?」





「…今日の放課後…日誌と黒板掃除、どっちがいい?」




何だよ!?


日直の仕事分担の話しかよ!!


ビックリして、
損したわ!!