お嬢様とは思えない程、ファンキーな格好をしている芳乃。


ほのかは二人を部屋に招き入れて紅茶を出した。


「うち等の寮と広さが全然違うねぇ」


芳乃でさえほのかの部屋の広さに圧倒されている。


「本当に驚きましたわ。ほのかさんが選ばれる何て・・・」


佐和は心底、驚いた様だ。


「私も本当に驚いたよ。5人は何か意地悪だしぃ」


ほのかは紅茶に砂糖を何倍も入れながら言った。


「ほのか!気をつけなさいよ。


リア・プリンスは理事長の次にこの学園の実権を握ってるんだから。


佐和とアタシはほのかの味方だからぁ」



「それに、花園会もありますしねぇ」


「花園会て何?」


ほのかは何も知らない。


「花園会って言うのはねぇ。


リア・プリンスを取り巻く女の会の事。


花園会の奴等は彼等の6人制のメンバーになるのを夢見ているのよ。


なのに1年のほのかが選ばれて、それにほのかは庶民で、リア・プリンスの事は何も知らない。


彼女達の的になるに決まってる。


ほのか、本当に危ないわよ」


芳乃が真剣に話してくれた。