「如月さんですか?ちょっと待ってくださいね。院長ー如月さんって7階の何番号室でしたっけぇー?」


院長と呼ばれる人の方向を見てみる。白髪交じりのツンツンと飛び跳ねた毛。

あれ…この人何処かで見たことあるような…


「もしかして司さんのお父さんですか!?」


思わず叫んでしまった。あたしは慌てて口を押さえるが、時すでに遅し…

院長は目を見開いてる。


「…司のお知り合いサンですかね?」

「はいっあの、同級生です。いつもお世話になってます。それで…あの玲の部屋番号は…?」

「ああ、すまんね。587だよ」

「ありがとうございます!失礼します」


急いで頭を下げると、速攻で走り出す。