叫ぶあたしをよそに、笑って誤魔化す玲。日光がキラキラ反射して、川が光を帯びる。

あたしだったら、玲のようにこんなに笑顔になれなかった…と心の中で呟いた。


「…ッ…」


突然ドンと音がする。


「玲!?」


呑気に考えてられるのも今の中のことだった。現に今、玲が倒れてる…顔中を青ざめさせて…


「梓さん!助けて下さいっ玲が…」


あたしは急いで梓さんに電話した。越したところから、司さんの声も聞こえる。


「落ち着いて、千秋ちゃん。まず病院に電話しなさい。私と司が急いで向かうから」

「はい。じゃあ失礼しますね!」


電話を梓さんから医者に繋げる。内容を細かに話している内に、梓さん達が来る。