私達は並んで街並みを見た。 



あの時と何も変わらない景色。 



変わったのは私達の心かな? 



しばらくして優斗が後ろに下がり始めた。 



私はその動きに振り返ろうとした。 



「こっち見るな!」



優斗の言葉に動きを止めた。 



しばらくすると、足音がしなくなった。 



これは優斗が止まった合図。 



「ふぅー。」



優斗が深呼吸をしたのが聞こえた。