「I trust? 私は信じる…か?」


「うん。 明菜が好きだった曲なの。 インディーズバンドの曲なんだけど」



うん、そうだ。


だってカラオケで毎回歌ってたし、自主製作のCDも買ってて、聞かされたもん。


それであたしも覚えちゃったんだ。


忘れられるはずがない。




あたしは通りの向かいにあるお店に足を運んだ。



ここら辺には、お店はここしかないようで


今時京都にしかなさそうな古風な感じのお店。


きっと、明菜の声は、ここから聞こえてきてる。



明菜は……ここにいるの…?