真っ暗闇の世界で、生きていく価値を見つけられないかもしれないなら


それならあたしは、消えちゃうと思う。



そんな世界で生きていくより、消えちゃう方がいいって思うに決まってるよ。




「元気出せ。 大丈夫だから」


そんな言葉と共に、ポンポンと頭を撫でられた。



「うん…」



ぬくもりが、手から伝わってくる。


温かい……




「ねぇ……もし。 明菜が…」


「んなわけねぇから。 あの子なら、絶対大丈夫だ。 だから、信じろ」


「……うん」