宇宙みたいな曲だと思った。


鼻の奥がツンとなって慌てて周りを見渡すと、泣いている人もいる。



夏樹の言葉を待たないうちに、また次の曲の前奏が始まっていた。



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あぁ、今さらだなって
自分で思った
なぁ、必ずまた出逢うだろう
必ず巡り会うだろう
この雨粒たちのように
だからその時まで
待っていてくれないか

来る日も来る日も
雨は止まなくて
繰り返し魅せられる
雨のリズム 雨のダンス

気持ちなんて所詮
目に見えないもので
表すのもままならないまま
ただ愛の言葉を口走る


あぁ、何の根拠(わけ)もなく
できると思った
なぁ、必ず繰り返すんだろう
必ずまた笑えるのか
君といることがただ幸せだと
そう思えていた
昔の頃のように

来る日も来る日も
君を守れない
繰り返し思い出す
君の孤独 僕の孤独

謎めいた真実は
いつまでも謎のまま
人間なんて人生なんて
曖昧すぎる


5年経ったら
また前に進めたら
俺が俺を好きになったら
そしたら君の事を
離さないで好きでいられる
そんな気がした
何の根拠(わけ)もなく



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