「えっ? そうなんですか? ロマスタじゃなくて…?」
あたしは前方にいた女性の言葉に声を失った。
「ハイ。 ロマスタはメジャーデビューするだけあって、売れるための詞ですけど…」
その女性はあたしを見ながらニコっと笑う。
「ロスキージャスの歌詞は、あたしすごい好きで。 心に響くんです」
へー……。
思わず感心してしまった。
ロスキージャスって、意外に有名だったりしちゃうのかもしれない。
「あの…いつからファンなんですか?」
「んー…そろそろ1年経ちます! 追っかけもしたことあるんですよー」
その女性の笑顔はなんだかすごく太陽みたいで…こっちまで元気になりそうだった。
そしてあたしは、勇気を振り絞ってある事を聞く決心をした。
「あの…。 その歌詞って…誰が書いてるんですか?」