あたしはまた黙って、夏樹の腕に自分の腕を絡めた。


こーゆーのは『Yes』のサインだって夏樹は知ってる。


だから夏樹は「よしっ」って言ってあたしの手を引いた。



「ね。 課題…手伝ってくれると嬉しい…」


「課題? いーよ」


それからあたしたちはいつものように笑って夏樹のアパートに帰った。



「ごめんなー汚くて」


「ううん。 全然ー」


「何か飲む?」


「いらないよ、さっきスタバで飲んだばっかじゃん」


笑いながらいつもみたいに適当に座る。



「そっか」って笑った夏樹の顔に思わず見とれてしまった。