「おい、なんかあったんか?」


「……へ? 何…で…?」


あたしはキョトン、としてしまった。


「顔色悪いけど? …てか、酒臭いけど、飲んだの?」


「……あー。 ハイ。 ちょっとだけ付き合いで。 」


「そっか。 あんま飲みすぎないようにな? 酒、あんま得意じゃないんだろ?」


最後にぐっと顔を近づけられて、あたしは反射的に後ずさりしてしまった。


「あ。 悪ぃ。 向こうで夏樹待ってたよ。 早く行ってきたら?」


「……どーも…」



うん、と頷くと相田さんはスタスタと帰って行った。



それを見届けてから、あたしはいつもの噴水に向かった。