「あーうん。 そんなトコかな」
「いや違うから」
「へー…可愛いじゃん」
は?
あたしは思わず顔をしかめた。
今、日本語喋った?
外国の人じゃないの?
「あ。 こいつヒロミね。 常連だから仲良くしてやって」
「はぁ……はじめまして…」
「よろしくね。 京子ちゃん。 良ければ…一緒にどう?」
ヒロミさんはそう言ってグラスを差し出す。
チラッと深海絢の方を見ると、軽く頷いたので「じゃあ…」とグラスを受け取った。
「京子ちゃん、何飲む?」
「あー何でも…。 なんか柑橘系っぽいのありますか?」
「ハーイ。 じゃあ待ってて。 今日はアタシが奢ってア・ゲ・ル♪」