カランカラン――



もしかしたら…とは思っていたけど…


「やっぱり……バーですか…」


いかにもコイツの好きそうなトコ。


薄暗くて、ゆるやかな音楽が流れてる。


でも客もバーテンダーもみんな派手。



「Hi!!Ken!!」


突然の大声にビックリして振り向くと…


「おーヒロミ!」


そこには真っ赤なドレスを来た完璧に浮いている金髪美人。


西欧っぽい顔立ちに、ドレスと同じ真っ赤なルージュがよく映える。



「…Who?」



そしてその女が、怪訝そうにあたしの顔を覗き込む。



「あーコイツ、京子ってゆーんだ」


深海絢は馴れ馴れしく肩を触ってくる。



「Girlfriend?」