「気になるけど…でももう会うこともないだろうし。 たぶんヘーキだよ、問題ナシ」
あたしは気が抜けたようにヘラッと笑う。
「だといーんだけどねぇ…」
明菜はストローでアイスティーをくるくると回し、氷をカラカラ鳴らした。
「よしっレポート完成!」
「……見せて♪」
あたしは、自分で課題をきちんとやった事があるのかとふと振り返った。
昨日は夏樹に手伝ってもらって、今日は明菜に見せてもらって。
夏樹はあたしに甘いし…
明菜も『アンタのが頭良いんだから自分でやりなよっ』
って言いながらも見せてくれるし。
うわ、明日からはちゃんとやんなきゃ。
ちょっと自分の怠惰さが怖くなって身震いした。