次の日、またいじめっこは、学校の誰かを、いじめていたのよ。



・・・理不尽な理由で・・・



・・・理不尽な暴力で・・・



でも、誰も止めないの・・・



誰も見て見ぬふりなの・・・



・・・先生も・・・



・・・生徒も・・・



・・・わたしも・・・



学校が終わってからね、なんだか昨日の黒い猫が気になったの。


だから、いじめっこを、待ち伏せしてみたのよ。


もちろん、見つからないように、あの藪の中に隠れてね。


しばらくしたら、いじめっこが来たわ。


わたし、怖かったから藪の中に伏せて、いじめっこが通り過ぎるのを息を殺して待ったのよ・・・


いじめっこが、わたしの隠れている藪の横を通り過ぎる時は本当に怖かったの・・・


体中が、ガタガタ震えて本当に、本当に怖かった・・・


いじめっこの足音が、私から離れていくのを感じた時にやっと顔を上げて、いじめっこの後姿を見てみたのね。



・・・そうしたら・・・



・・・そうしたらね・・・



・・・いたの・・・



・・・あの黒い猫が・・・!



・・・なぜかまた・・・?



・・・いじめっこの、うしろに・・・?