「ではまた人間を傷つけたりして
いいんですか?


せっかく私をそんなことから
解放したのに、主のいない今
私はなんでもできますよ?」




意地の悪い言い方に
ストラスが顔をしかめて、




『ったく…こいつにつけば
いーだろ!』




「はいい!?」




いきなり勝手に話振られたんですけど!




『悪魔の1匹や2匹、
そう変わんねーっつの。

ま、おまえが断りたいなら別だけど』



俺様は死んでも願い下げだな。


そう言ってまたあくび。




…口の減らない奴だなッ!!!




怒りに震えているとシュトリが
笑いながら言った。




「ぷっ・・・くくく・・・」




「・・どうかしたの?」




「・・いえ。
変わったなぁ、と思いましてね」



…変わったって、何が?




私のきょとんとした顔にシュトリは言う。





「…あなたが、彼を変えたんですかね」