それを言うと、シュトリは
少し黙り、うつむく。




「…ええ、いいですよ。

悪魔である私の役目が
そうであるなら…


むしろ本望です。


どうぞ、消したいなら消しなさい。


命令に失敗した今、
私は抵抗する気はありませんから」




『シュトリ!!』



ストラスの珍しく必死な問いかけに
私の胸も少し熱くなる。



…ストラス…。




「…」



私は近くにあった本を、
おそらくシュトリの召喚書を
拾い上げた。




『おいっ、やめろ!』




「…」




「…そう、それでいいのです」



シュトリは目をつむる。




パァァァ…!!!





『…ッ・・・!!!』