確か、あいつ2組だったよね。

「あの、滝沢(多分)クンいる?」

私はその辺にいた人にきいた

「あー、雄斗? 今いねーよ」

「どこいったか分かる?」

「多分、屋上じゃね?」

「分かった。 ありがと」


私は屋上に向かった。
今言わないといけないような気がしたから向かった。



「雄斗☆ 嬉しい~よ! 最近、全然相手してくれなかったんだもん。 寂しかったんだよ~」


「あー、悪かったな。」

そう言いながら、あいつは女の人の体を触っていた。

なんか、ムカつく
私あんな奴の奴隷になんないといけないの!?
でも、あいつがあんな奴だって知ってたしまぁー予想はしていた。


『ギー』

そんな事は私は気にせずにあいつに近づいた。

「あっ、かっ柑奈。 」

何を焦ってるんだろ?

意味分かんない。 素早く、手はどけるし。

あっ、そうだ! 言わないと。

「いろんな事情がありまして、今日から1週間あんたの奴隷になる事になりました」
「はっ……?」

「それじゃ~。 邪魔してすいませんでした」


うち、えらくね?
ちゃんと、敬語だし礼までしてさ。




私はこの時、あいつが『ニヤッ』と何か企んだように笑った事なんか後ろを向いてた私には分からなかった。