「心配しないで下さい。 誰にも言いませんから。 てか、言っても信じてくれないと思いますし。 表面上、優しい王子様で通ってるあなたの悪い噂なんか………」

はーーー、何だこいつ?

「お前何か俺に突っかかってね? てか、名前なんて言うの?」

「木下柑奈です。 別に突っかかってませんよ。」

ほーこいつ俺に刃向かってきやがった。
今までにいなかった種類だな…。
おもしれ~~。

「ふーん。柑奈ね。ねー、本当に昨日の事黙っててね。 他の女に知れたら面倒いしさ(ニコ」

『バチーン』

はっ??
いや、意味分かんねー。
俺今叩かれた!?

「なっ、柑奈お前何すんだよ?」

「ん? 叩いたんだよ!」

いや、叩いたんだよってそのくらい分かるってーの!

「だから、何で初対面で柑奈に叩かれなきゃなんねーだよ!」

そしたら、あいつ意気なり真面目な顔して……