バッっ!
わたしは勢いよく奴の腕を振り払う。
「遅刻してでも学校は行くってのっ!」
「‥‥わからん奴だ。」
お前がなっ!!
「しかしお前が行くと、俺が暇になる。だから休め。」
無茶だからっ!!
てか‥その態度がムカつくんだよ。
“お願い”じゃななくでそれ完全に“命令”じゃんっ
「わたしはここのメイドさん達とは違うのっ。
あんたの側に四六時中いられるわけないんだから!」
一気にしゃべり、顔を上げれば‥
「‥‥‥‥‥」
‥‥‥‥‥。
また理不尽なことを言われるかと思いきあ、急に、竜司の口は閉じられていた‥。
な、なによ‥‥‥。
わたしは変に動揺してしまった。
そして
口を開いたかと思えば‥
「しかし―――ヒマだから今、俺と言い争ってるんだろ。」
超現実的なことを言われてしまった。
「は?‥‥‥って!!!」
本気で遅刻するー!!
わたしは竜司から顔を反らし、ダッシュで玄関へと向かった。
重いドアを開け、後ろを振り返れば‥‥‥