遂に小雨を金網まで追い詰めた。
もう小雨に逃げ場は無い。

じりじりと俺は小雨に近付いて行く。

「なんだ、昨日のことも忘れたのか?

昨日、上靴にカミソリ仕込もうとしてただろ。

虫もお前がやったんじゃないのか?」

「…違う。私はやってない!」