屋上で静かに小雨を待った。
ポケットの中のナイフを握り締め、じっと屋上への扉が開くのを待っていた。

しばらくして、小雨は何の警戒心も無いかの如く屋上へ現われた。

俺に近付いてくると、小雨は迷惑そうに話し出した。