「お前…高梨が死ぬ時、ここにいたのか。」

小雨ははっと息を飲んだ。
やっぱりここにいたのは小雨か。
俺は確信を持って更に質問する。

「なんで止めなかったんだよ。
目の前で人が死のうとしてんだぞ?」

小雨は何も答えない。その態度にイラッときた俺は、からかうように尋ねた。

「ひょっとして、お前が高梨を殺したとか?」