その日の昼休み、俺はまた屋上へ足を踏み入れた。

小雨にはここしか行き場が無いのか、今日も昨日と同じ場所にたたずんでいた。

「…沢島。」

俺が近付くのと同時に、小雨も振り返る。

声の主が俺だとわかると、小雨は嫌な顔をした。