目を開けた。

まぶしい光が、視界を乱した。

でも、慣れてくる。

隣には、眠る五十嵐。

前までは、寝顔だけで悔しいと思ってた。

この気持ちを、否定していた。

でも、今は違う。

「五十嵐、愛してる…」

そう言って、五十嵐の頬にそっとキスをした。


あの日から、数日経った午後のことだった。

「小田切紅花様が訪ねてきてます」

山田さんが私のところにきた。

直接訪ねると、彼女はキャリーバックを持って立っていた。

「何のご用で?」

私が聞くと、
「謝罪しにきたの」
と、小田切紅花は答えた。

「これから仕事でNYに行くから、その前に謝罪しにきたの」

「……五十嵐、に?」

「ううん、あなたに」

私に?

どう言うことよ。