「わかってんだろ〜?」

ベッドの上で、余裕しゃくしゃくの笑みで迫ってくる五十嵐。

私は目を合わせないように、顔をそらす。

秘書になってから1週間。

今日も夜の仕事だと言われて、五十嵐に迫られてます…。

「ここでやることと言うことくらい、わかってんだろ?」

わかってるけど…誰が言うか!

私は言わないと言うように、歯を食いしばる。

何があっても、絶対言わないんだから!

「なあ、黙ってるのもそれくらいにしたら?」

五十嵐の手が首筋に触れる。

ビクッと反応する躰。

「焦らされるの、嫌いなんだよ」

い、言わない!

私は唇を噛んだ。

「噛むな」

そう言われて、振り向かされる。

「んっ…」

頭がおかしくなるくらいの濃厚なキスを、される。