と言うか、本日の仕事は終わったんですよね!?

他にないから、私は帰ってもよろしいと言う訳で…。

「このまま帰れると思うんじゃねーぞ」

……………はっ?

目を丸くする私に五十嵐はニヤリと笑った。

グイッと腕を引っ張られたかと思うと、唇に温かいものが触れた。

…………って、キス!?

慌てて離れようとするものの、力が強過ぎてできない。

「んんっ……ふうっ……」

キスが、濃厚なものに変わって行く。

口の中を乱す舌に抵抗できない自分が悔しい。

ようやく唇が離れた。

バテバテの私とは正反対に、五十嵐は余裕しゃくしゃくの笑みを浮かべていた。

「夜の仕事もやってもらわねーと、気が済まねーな」

よ、夜の仕事!?

って言うか、仕事終わったんじゃないの!?

まだわからない私の躰を、五十嵐はヒョイと持ち上げた。