翌日、私が登校するとなぜか教室がざわめいていた。
「おはよー」
「あ、おはよーハナ!」
「ねぇ、なんか今日、教室騒がしくない?
なんかあったの?」
私が尋ねると、みんなは顔を合わせて微妙な表情をした。
「あー……うんとね、なんか3組の窓ガラスが全部割られて、教室がめちゃくちゃに荒らされてたんだって」
「あ、それ……」
「私、昨日の放課後見た」、そう言おうとした瞬間、友達が信じられないことを言った。
「でね、どうやら犯人はうちのクラスの小田切らしいのよ」
……!?
「昨日の放課後、小田切が教室で暴れてるのを見たって人がいたらしくてねー……。
もう大問題になってるのよ。
今回に限ってはもう許せないって先生も言ったみたいで、小田切ついに退学……ってハナ!?
ちょ……ちょっと!
アンタどこ行くの!?」
私は勢い良く教室を飛び出した。
携帯を握りしめて、廊下を全速力で走った。
小田切くん……小田切くん……小田切くん……!
職員室の前を通った時、中から大きな声が聞こえた。
「やってねーっつってんだろ!!!」
小田切くんの声……!