どのくらい走ったんだろうか

ここはどこなのだろうか

…ああ、ここはあそこだ

雅と話したあのベンチ

あたしは無我夢中ではしってここに来ていた




「雅…。」

あの時の『感情』が堰を切ったように溢れ出す

「好きだったよ…

 好きなんだよ?……雅ぃ…

 好きって伝えさせてよぉ…

 ありがとうって伝えさせてよ……

 出てきてよお…

 今どこにいるの?

 今何してるの?

 今……

 あたしを覚えてる?

 なんで…なんでいなくなっちゃったのぉ…?

 変えてくれるって言ったじゃんかあ…

 雅…雅ぃ…」