「矢吹雅だよ」








目の前が真っ暗になった

十雅が雅とつながっている

つながっていた…

そう考えただけで

雅を亡くした時のあの『感情』があふれ出した

気が付けばあたしは

「雅…!!」

と一粒の涙をだしながらそう言って屋上を飛び出ていた