それから約2時間、お互いに声をかけあうことなく、ただ酒を飲むだけだった。 私はどうすればいいか分からなかった。 いつもは強くて明るい美咲の意外な脆さに驚きと少しの恐怖を感じていた。 こういう時、『友達』はどうするんだろう。 私に分かるはずがない。 そしてグラスに手を伸ばし、また俯くしかできなかった。