『ありがとうございます。それ、頂いていいんですよね?』

と、ニコッと微笑んだ。
え…?
いっくん、あのさ、普通さ受け取らないでしょ?だって、知らない人からこんなものもらったりしたら…もし、もしだよ?このサンドイッチに"ドク"が入ってたらどうするの?

あたしがそう考えているうちにいっくんはサンドイッチの入ったお皿に手をつけた

ええぇっ?

「だっだめじゃんかッ」
あたしはとうとう声を発してしまった

ヤバい!

すると、いっくんが急におでこをデコピンしてきた。
「いだっっ!」

『やっぱり、真白だ』
バーカって言っていっくんは笑って言った

「バカじゃないもん!…って、何であたしだって…」
分かったの?
と、言をうとした時、いっくんがまるで少年のように優しい笑みで笑った
トクンッ

鼓動が高鳴る


「そっそれより、サンドイッチ食べて下さい!」
『ん。ありがとな
あっ、真白数学問題集やったか?』

…。
ハイ。
やってません。

あたしの顔が引きつる

「…すいません」

『昨日、学校でやれッて言っただろ。はぁ、しょうがねーな、教えてやるから早く来い』
いっくんはそう言って手招きした

「え?え?でっでも…そのっ!いっくんに悪いし」
しかも、ドキドキしすぎて勉強に集中出来ないよ!
でも、いっくんは