「ル~リ~!!」

部屋の外からお姉ちゃんの呼ぶ声がする。


でも、私はまだボーットしている…。

夢の中の私は、

私じゃない。


もう一人の違う自分がいる。

その自分が必死にあの彼を追いかけている。


一体、誰なのか…何歳なのか…実際に存在する人なのか…

と色々考えているとさすがにお姉ちゃんが

「コッラァアアア~~!!!」
「人がせっかく起こしにきてやったのに起きんか~~い!!」

と部屋になぐりこんできた。

ベッドの上でキョトンとしている私に冷たくこう言った。

「ご飯冷めちゃうよ…。」

お姉ちゃんがだいたい冷たくこういうときには

何かある。

一体どうしたのか…。