そんな事を思っていると、「綾乃?」と声がした。
振り向くと小走りで私に向かってくる祐介がいた。
『祐介どこ行ってたの〜?またメール「いや違うんだって!メールまじで気付かなかったの。」
私の言葉をさえぎって、祐介はそう言う。
『じゃあ今までどこ行ってたの?』
「…え、いや、あ〜うん」
え、なに?その反応。怪しすぎる。
『何で?言えないところなの?』
「いや、そうじゃなくてさ。敦の彼女の友美いるじゃん、そいつが敦の誕生日にあげるやつ一緒に探してってゆーもんだから…。」
は……友美ちゃん?
『それで2人で行ったの?意味わかんない。』
私は家の中に入ろうとすると、祐介は私の手を掴んで
「ちょ待てって、なんてゆーか強制だったんだよ。」
『じゃあ私が敦くんと2人で買い物に行っても、祐介は嫌じゃないの?』
「え…お〜まぁ、……別にいいよ。」
むかつくむかつくむかつく。何それ?
『じゃあもういいよ!私もそうする。ばか』
私は勢いよく扉を閉めて、自分の部屋に向かった。
なんで男はあーなの?