『ねぇねぇ、これもよくない?ほらこれも!』
俺たちは今、ここらへんでは一番大きいデパートにきてるんだけど……。
正味俺いなくてもよかったよね?
『やっぱりこれに決めよっかな〜』
俺の横で楽しそうに敦のプレゼントを見ている友美なんだけど…
さっきから俺がいること自体忘れて、一人ではしゃいでる。
「はあ……」
『ねぇ矢野、この時計にしようと思ってるんだけど…』
「え、あぁいんじゃない?」
『やっぱり?よかった。』
敦が好きそうな時計に決めたみたいで、友美は嬉しそうにレジへ持って行った。
はぁ、やっと帰れる。
『矢野、お待たせ〜今日はありがとね。いいのが見つかってよかった!』
「おう、よかったじゃん!」
『うん、喜んでくれるかな〜。』
本当に嬉しそうな顔の友美をみてると、相当敦の事が好きなんだなって思った。
「絶対あいつ喜ぶと思うよ。じゃあな、気を付けてかえれよ」
『うん、ありがとね。またね〜』