『ねぇ、矢野〜』


「お〜友美じゃん、どうしたの?敦はもう帰ったよ。」


友美は敦の彼女で、女好きの敦にはいつも心配してるみたい。可愛いのにどーして敦なのか……不思議だ。


『違うよ、矢野に用あるの。』


「え、…俺に?超嫌な予感すんだけど…。」


『しつれいだよ〜実はね敦もうすぐ誕生日じゃん、何か欲しい物とか知ってる?』


あ〜やっぱり敦の事ね。そういやもうすぐ誕生日だったか。


「いや、あいつが欲しい物なんかしらねーな。友美をあげちゃえばいいじゃん。」


『……え、あ、そっか……それもいいね。わはは』


……まじ?俺冗談で言ったつもりだったんだけど…。すげー顔赤くなってんだけど。


敦、俺に感謝しろよ( ̄∇+ ̄)


「うーん、けどやっぱり形でもあげたいしなぁ〜」


何にしようか迷っている友美の横で、俺はかばんに荷物をいれていく。


「ねぇ、矢野今日一緒に買い物つきあってくれない?」




…………はあ?




「嫌に決まってんだろ?」


『お願い!!二番目に敦の好み分かるの矢野じゃん!』


「…一番は誰なの?」


『わたし!』


即答で答える友美に俺はため息をつく。

お前が一番なら俺必要ねえじゃん。



「ね?早く行って早く帰ったらいいじゃん!」


そう言いながら、俺のかばんを取り上げた友美は廊下へ歩いて行った。


そうして俺は半強制的に敦の誕生日プレゼント探しに付き合うことになった。


めんどくせ〜