今晩は月がスゲーきれいに見えるな。



俺は壁に体をもたせて夜空を眺めていた。



ガチャン。



なにか扉が閉まる音がして、



ぺたぺたと靴の音が聞こえる。



その足音は曲がり角で止まり…



「元?」



俺の名前を呼ぶんだ。