「あれって、実桜の彼・・・じゃない?」
ふともれたチエの声に、俺の視線が変わる。
そいつはどこにでもいそうな少し軽めのいかにも今風って感じの男だった。
「ね、ジュン・・・もう別れた、ってことだよね、そうだよね?」
チエが不安そうにジュンの服を引っ張ってる頃には、俺の体は飛び出していた。
「きゃっ」
女の腰を抱いた手を解いて肩を掴んだ。
「なんだ、てめぇ!」
とすごんだ男は、頭ひとつ分高い俺の身長を見て少し語気を弱めた。
こいつが・・・実桜の彼氏?
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