俺たちはラストオーダーの声を聞いて、店を後にした。



二次会を開く、っていう雰囲気でもないし、店の前で簡単に来週の式の打ち合わせをした。



「本当にチエ、ごめんな?」


この打ち合わせも本当はみんなと楽しくやりたかったろうに。



「それじゃぁ、また来週ね!」


明るく手をふるチエの手がふと止まって、瞬時にチエの顔が怪訝そうに変わる。







「ね、ジュン・・・あれって・・・」


指差す先にいるのは



腕を絡ませて歩くカップル。



知り合いか?



流れで、俺もその2人をみつめた。



全然知らない奴。